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【コラム】「輸送」は「ゆそう」じゃなかった?

こんにちは、福岡通関事業所の岡崎です。
今回はいつもと趣向を変えて、いろいろな場面で使える(?) 豆知識をご紹介したいと思います。

弊社ホームページで『事業内容』のページを開くと、
建材物流、ソリューション事業、むじん君、そして国際複合輸送とあります。
ご存知の通り、この「国際複合輸送」、読み方は「こくさいふくごうゆそう」です。

しかし、この「ゆそう」という読み方、
実は昔の人の勘違いだったことをご存知でしょうか??

「輸送」という単語が中国から日本に伝来した際、
「愉快」という漢字が「ゆかい」と読むことを知った当時の人々は、
「愉」の右側(つくり、と呼ばれる部分です)と「輸」の右側が同じであるためか、
「輸送」も同様に「ゆそう」と読んでしまいました。
(現代でいう「絢爛」を「じゅんらん」と読んでしまうのと同じです。正しくは「けんらん」ですよね)

本来「輸」という漢字は「シュ」と読み、
現在でも勝ち負けを意味する「輸贏」という漢字は「しゅえい」と読みます。
つまり、元をたどれば「輸送」は「しゅそう」、「輸出」であれば「しゅしゅつ」……。
なんだか噛んでしまいそうですし、
わざわざ「しゅそう」と言い直す必要は……もちろんありません。(笑)

言葉は常に進化し、変化し続けています。
ビジネスの場においても、「了解しました」「お時間よろしかったでしょうか」などが、
しばしば誤用として指摘されています。
「この人、間違った日本語使っているな……。」ではなく、
「こんな言葉も変化してきているのか……。」と捉えてみると
おもしろいかもしれませんね。


福岡通関事業所 岡崎