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【通関ミニ知識 ~輸入してはならないもの~】

皆さんこんにちは、通関チームの下迫田です。
私の住む福岡県にも先日緊急事態宣言が出まして、感染者数もじわじわと増えており、
段々と身近に迫ってきているような恐怖を感じています。皆さんの地域では、コロナの状況いかがでしょうか。

コロナ禍で苦しんでいらっしゃる方、先を見通しづらい状況ではありますがご自愛のほど心よりお祈りしております。
また、最前線で戦っていらっしゃる医療関係者の方には、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、今日は通関のミニ知識をみなさんにご紹介したいと思います。
いつもであれば、G.W.に海外に行かれる方もいらっしゃるかと思いますが、今はこんな
状況ですので海外旅行はできませんよね。
では、コロナ終息後に海外旅行に行かれた時のために、「輸入してはならないもの」を私と一緒に予習しておきましょう!!

①麻薬、あへん、覚せい剤(←当然ですよね)
②指定薬物(←モルヒネなど、医療の用途であれば輸入可能な場合もあります)
③拳銃、小銃、機関銃(←そりゃそうですよね)
④爆発物(←これはもうテロですね)
⑤火薬類(←珍しい花火など持って帰らないでくださいね)
⑥病原体(←バイオテロというやつですね)
⑦貨幣、紙幣、印紙、切手などの偽造品、偽クレジットカード(←コインや切手などの収集が趣味の方は気を付けてください)
⑧公安又は風俗を害すべき書籍、図画、彫刻物(←芸術に当たるか否か判断が難しいです)
⑨児童ポルノ(←ダメ絶対)
⑩知的財産を侵害する物品(←偽ブランド品や、怪しいキャラクターものにはご注意を)
⑪不正競争防止法に規定される侵害物品(←MIKEのシューズとか、メッキーマウスとか有名な商品やキャラクターにすごく似ている商品のことです)


いかがでしたか??予想より多かったでしょうか、少なかったでしょうか?
ほぼ心配ないかと思いますが(①~⑨は、そもそも警察のお世話になる案件です)、みなさんが海外旅行のお土産に買って帰る可能性があるものと言えば、⑩⑪でしょうか。

海外旅行でつい面白がって、偽ブランド品を買ってしまった場合、税関に没収されることになります。税関の使用するX線検査機は、紙の枚数も数えられるほどの高性能ですので、
鞄の奥底に隠しても全く意味がありません。
何より、楽しかった海外旅行の最後が没収だと、後味も悪くなってしまいますよね。

じゃあ、上の11個以外なら何でも輸入できるの??
そう思ったあなた!!正解です!!輸入できます。
ただし、品物や量によっては様々な手続きが必要になってきます。
ライセンスが必要であったり、検査が必要だったりします。
商用か個人用かでも違ってきます。
何ならOKなのか、だめなのか?どうすれば輸入できるのか?かなり複雑なルールや法律が存在します。そういった様々な法令の知識や商品の知識を持ち、お客様の代わりに申告書を作成するのが私達通関士の仕事の一つです。

日本は食料自給率も37%程度しかなく、輸入や輸出なくしては成り立たない国です。
皆さんが今このブログを見ているパソコンやスマホ、食べているご飯、寝ているベッドやくつろぐソファ、お化粧品や洋服に至るまで周りにあふれている品物のほとんどが、私達通関士の手を経て輸出入されています。

今回は海外旅行に行って、お土産を買う際に気を付けて頂きたい点をご紹介しました。
一日も早くコロナが収束し、ルールを守って海外旅行に行けるようになる事を期待しています。


P.S.通関チームでは業務拡大中で、現在一緒に働いてくださる方を募集しております!!
私も未経験、資格無しからスタートしましたので、通関の仕事をしてみたい!!
という熱意があればOKです。
少しでもご興味があれば、「ブログを見ました!!」と通関チーム下迫田まで、詳細お尋ねください。お問い合わせお待ちしております。


通関チーム 下迫田
福岡通関事務所(093-512-5620)