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【がまだせ熊本城】

『がまだせ』とは熊本県の方言で『頑張れ』という意味です。
皆さんもご存知の通り、2016年4月に発生した熊本地震により、熊本のシンボルともいえる熊本城も大きな被害を受けました。
あれから3年半。
着々と復旧が進められた熊本城では、今年10月5日から特別公開が始まりました。

熊本地震後、立入禁止となっていた熊本城の様子が気になっていましたが、今回の特別公開により、今まで立ち入り禁止だった区域の一部へ入城し、天守閣が間近に見られるようになりました。

私はこの3年半『がまだした』熊本城を見てみたいと思い、先日の休日を利用して特別公開に行ってきました。
今回はこのブログを通じて皆さんに現在の熊本城をお伝えしたいと思います。

熊本地震の際、天守閣を含めた復元建造物20棟、重要文化財建造物13棟全てが被害を受けましたが、中でも特に被害が大きかったのが石垣です。
熊本城に来られた方はご存知とは思いますが、熊本城の石垣の面積はとても大きく、約79,000㎡もあります(ちなみにヤフオクドームの面積は69,000㎡)。その約3割の23,600㎡分の石垣が崩れたり、緩んだりして、補修や積み直しが必要となっているのです。その数なんと7万~10万個!
それだけの数の石を、昔の写真や文献等を参考に、一つ一つの大きな石に番号をつけて震災前と同じように積み直していく、という気が遠くなるような作業をしています。
写真を見ていただいてもお分かりと思いますが、手付かずの所もたくさんあり、まだまだ復旧には時間がかかると思います・・・。

私は、崩れた建造物や石垣を目の当たりにし、今まで何度も訪れていた場所の変わり果てた姿にとても心が痛み、何とも言えない辛さ、地震という自然の驚異を間近に感じました。
3年半前、仕事中に熊本地震に遭った時はとても怖い思いをしましたが、当時は何も出来なくてただただ慌てるしか出来ませんでした。
余震が続く中、物流網も影響を受け、食料品や日用品が一時的に手に入りにくくなるなど不安な日が続きましたが、会社やお客様から、支援物資や励ましのお言葉をいただいたときの心強さは今でも鮮明に覚えています。

今回、この特別公開に行って思ったことは、改めて地震が起こった時の備えや家族との非常時の連絡方法など確認しておく必要があると思いました。
(もちろん、地震が起きないことに越したことはありませんが・・・)

熊本城の完全な復旧は18年後の2037年になるとの事です。
元通りの熊本城を見られるのはまだまだ先にはなりますが、今しか見られない景色もあります。
熊本に来た際には、是非熊本城に遊びに来てはいかがでしょうか?

がまだせ!熊本!

熊本城特別公開 公式HP
https://kumamoto-guide.jp/kumamoto-castle/grand-unveiling/

熊本営業所 前田